(39)参議等(さんぎひとし)
2020.10.13
教室長ブログ
こんにちは、教室長のこうちです。
今日は、ウィルビーに向かう途中に金木犀の香りがふわっと漂ってきました。
金木犀の香りがすると、秋が深まってきたんだなあと感じます。
私が見る限り、金木犀の木がなかったのですが、
いったいどこから香ってきているのでしょうか?
さて、本日は久しぶりに百人一首を紹介していきます。
(39)参議等
【あきぢふの をのの篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき】
あきぢとは、ススキに似た植物のこと。
篠原とは、篠竹という背の低い竹が生えている野原のこと。
参議等が、宮の通りを歩いていると
ある屋敷から、きれいなお琴の音色が聞こえてきました。
「これは、これは、なんて美しい音色なんだろうか・・・」
参議等は、この音色に心奪われ、
見たこともないのに、このお琴の女性に恋をしてしまうのです。
それから、参議等は毎日のように屋敷の前を通り、
その音色が聞こえてきたらうっとりし、聞こえなかったらがっかりして帰るのでした。
「この恋は・・・いつま我慢しなければならないのだろうか。
ああ、この気持ちを伝えたい・・・」
「篠竹の野原の中のまばらに生えているあさぢのように
この恋はずっと忍んでいたけれど、もう我慢なりません!
どうしてこんなにも、あなたが恋しいのでしょうか・・・」
現代のように、身分に関係なく恋愛ができない平安時代では、
恋心を簡単に表に出すことができないのです。
そんな秘めた思いを、参議等はどうしても伝えたかったのでしょう。
今も、なかなか自分の気持ちを伝えることができない!ということもあるでしょう。
少し勇気を出して、あなたの青春の1ページを作ってみるのもいいかもしれませんよ。
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