(46)曽禰好忠(そねのよしただ)

2020.11.04

こんにちは、教室長のこうちです。

 

とっても寒い日が続きますね!

私は寒がりなので、服をいっぱい着込んでいます。

 

風邪を引かないように気をつけてくださいね!

 

 

さて、今日の一首をご紹介していきましょう、

 

(46)曽禰好忠

【由良の門を 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな】

たえとは、なくすということ。

 

 

曽禰好忠はもとは宮中に仕えていましたが、

丹後国(今の京都)で国司として働くこととなりました。

 

その丹後国では、堟(じょう)という一番下の階級につき

役人の仕事をしていました。

 

その上、曽禰好忠は変わり者だったため

まわりの役人のからかいの対象となっていました。

 

ついたあだ名が、「丹後堟に就いている曽禰好忠」

略して「曽丹」「曽丹後」といわれていました。

 

 

そんな曽禰好忠でしたが、宮中にいるときに

愛し合っている女性がいました。

 

もう1年以上会ってない・・・・彼女はどうしているんだろうか。

 

宮中に帰れず、どうすればいいかわからない曽禰好忠は

彼女へ向けて歌をつくりました。

 

 

「由良川の河口付近を舵をなくしてさまよっている船のように

私のあなたへの恋心もどうすればよいのかわかからないのです。」

 

この時代であれば、気軽に会いに行くというのは

物理的にも、身分的にも難しかったのです。

 

距離が相手しまうと最後と言ってもいいかもしれません。

 

今は、遠距離になっても携帯があるので連絡を取ることができますし、

新幹線などの公共交通機関を使って気軽に会いにいくことができます。

 

文明というのはすごいですね。

本当にこの時代に生まれてこれてよかったです。

 

 

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