百人一首⑳元良天皇

2020.07.11

こんにちは、教室長のこうちです。

 

本日は、雨予報なのに、

降ったり止んだりと、変な天気ですね。

 

12中は、テスト1週間前に入り、

土曜日だというのに、たくさんの生徒が自習に来て

教室がいつも以上に騒がしいです。

 

さて、本日の一首は・・・

⑳元良天皇

【わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ】

 

わびぬればとは、わびることで、思い悩むこと。

みをつくしてもとは、澪漂(みおつくし)という船用の標識のことと、身をほろぼすということ。

 

元良天皇は、とても和歌が上手く、

情熱的な歌い手として知られていました。

 

元良天皇は、あるとき美しい女性と出会います。

 

元良天皇の情熱的なアプローチにより

2人はとてもラブラブでした。

 

その女性とは、京極御息所といい、

上皇の妻でもあったのです。

 

この不倫に気づいた宇多上皇は怒り、

2人を別れさせ、永遠に会えないようにしたのでした。

 

会いたいという思いが強くなり、

身が滅んだとしても会いたい!!という気持ちを歌ったのです。

 

こんなにも思い悩んでしまうくらいなら、今どうなっても同じことだ。

大阪湾にある澪漂のように、身が滅んだとしても、あなたに会いたいです。

 

身を滅ぼしてまで、会いたいと思うということは

よっぽど愛していたのでしょう。

 

もともと元良天皇は、情熱的で恋愛体質だったようなので

おおげさに言っているわけでもないのでしょう。

 

当時は、身分の差などで引き離されることがよくあったようです。

 

そんな恋だからこそ、燃えることもあったのでしょう。

 

 

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