百人一首(28)源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん)

2020.07.30

こんにちは、教室長のこうちです。

 

ここ数日は、雨が降ったり止んだりと

はっきりしない天気が続きますね。

 

夜も暑くて、寝れないこともしばしば出てきました。

 

しかし、生徒たちはみんな元気で

夜の自習もがんばってくれています。

 

 

さて、今日の一首は

(28)源宗于朝臣

【山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば】

 

 

「まさりける」とは、「増す」、「つのる」ということ。

「かれぬ」とは、「枯れる」と「離る」という2つの意味になる。

 

源宗于朝臣は、天皇の孫でしたが、

官僚になることをやめ、山里の暮らしを好みました。

 

都とは違い、山里での暮らしは自由気ままで

源宗于朝臣には合っていました。

 

しかし、人の往来は少なく、訪ねてくる人もめったにいません。

 

季節が流れ、冬になると雪もちらついてきました。

雪が積もれば、人が訪ねてくることはいっそう少なくなってしまいます。

 

「ああ、山里はどんどん冬の寒さが厳しくなっていく。

人の訪れもなく、草木も枯れていくと、寂しさがよりいっそうつのっていくものだなあ」

 

みなさんは、山での暮らしをしたことがあるでしょうか?

 

山キャンプでもいいですが、

人があまり行き来せず、動物や木々の音がする暮らしです。

 

私は、一度、山で暮らしている友人の家に泊めてもらったことがあるのですが、

自分たち以外の人に会わないので、やりたい放題でした笑

 

しかし、ここにずーっと住むとなると

途中でさびしくなってしまうだろうなあとも考えてしまいました。

 

 

気軽に遠出できなくなった今、

誰かと会うことができる喜びは普段の何倍にもなっているでしょうね。

 

 

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