(85)俊恵法師(しゅんえほうし)
2021.03.24
教室長ブログ
こんにちは、教室長のこうちです。
今日は、きれいな晴れですね!
最近、風が強い日があり、自転車に乗っていると飛ばされそうですね!
さて、本日の一首は・・・
(85)俊恵法師
【夜もすがら 物思ふ頃は 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり】
俊恵法師は、奈良の東大寺の僧侶で、
歌がとても好きな人でした。
奈良で僧侶をしたあと、京都の白川に住み、
歌人が集まるサロンを開いたとか!
そんな歌好きな俊恵法師へ、友人が助けを求めにやってきました。
「実は、歌あわせに呼ばれたんだが、いい歌が思いつかなくて・・・
俊恵法師さん、何かいいのありませんか?」
「う~ん、考えてみましょう。お題は何ですか?」
「恋の歌です。」
「お、こんなのはどうですか?
女性が恋人のことを思い、なかなか眠れない歌です。」
そうしてできあがったのが、この歌なのです。
「夜の間ずっと、あなたのことを思い、物思いにふけるこの頃は、なかなか明けません。
寝室の隙間からのぞく朝の光にさえ、冷たさとつれなさを感じてしまうのです。」
夜は、なんとなく不安が押し寄せてくるものです。
女性側の心情なのに、男性である俊恵法師が歌ったのですから
とても情緒深い人だったのでしょう。
僧侶も最初から僧を目指していたわけではなく、
しっかり恋愛も経験しているでしょうから、その経験から作ったかもしれませんね。
3月もついに後半に入りました。
修了式ももうすぐ!短いですが、春休みが待っていますね!
新しい学年、新しい環境を楽しみに
4月を待ちましょう!!
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