百人一首⑨小野小町(おののこまち)
2020.06.11
教室長ブログ
こんにちは、教室長のこうちです。
近畿地方は、昨日梅雨入りをしたみたいですね!
晴れの日が続いたなあ・・・と思っていたら
梅雨入りなんて・・・
季節は、どんどん進んでいきますね!
ということで、本日は、季節の移り変わりの一首です。
⑨小野小町
【花の色は うつりにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに】
うつり(うつる)とは、色あせること。
いたづらにとは、無駄にということ。
”我が身” ”世にふる”と分けて考えて
我が身とは、自分の見た目のこと。
世にふるとは、世の中がどんどん進んでいくこと。
ながめ(ながめる)とは、物思いにふけっていること。
絶世の美女といわれる小野小町。
たくさんの殿方に結婚の申込をされていましたが、
実は、片思いをしていたのです。
相手は、小野小町に好かれているなんて思ってもいません。
思い続けているうちに、春の終わりに差し掛かり、
雨の日が続いていました。
「ああ、桜の花が雨で散ってしまうように、
私の美貌も色あせてしまうのですね・・・」
ひそかな恋が叶わず、
時間とともに衰えていく自分が悲しくなったのでしょうか・・・
小野小町は、世界三大美女ともいわれ、
とっても美人だったといわれています。
優れているのは容姿だけでなく、
和歌の才能も優れており、今回の一首のように
1つの言葉で2つの意味を表すという高度なテクニックを使っています。
私は、この一首の解釈を読んで
「小野小町は、とってもポエミーな人なんだなあ」
と思いました!
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