(41)壬生忠見(みぶのただみ)

2020.10.28

こんにちは、教室長のこうちです。

 

最近、風が冷たくなってきましたね。

お日様がだんだんと恋しくなってきます。

 

さて、本日の百人一首をご紹介していきます。

 

 

(41)壬生忠見

【恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか】

” てふ ”とは、” という ”が短くなったもののこと。

” 名 ” とは、” 噂 ” のこと。

” まだき ” とは、” 早くも ” ということ。

 

壬生忠見がまだ摂津国(現在の大阪府)にいた頃の話です。

 

壬生忠見は、いそかに恋をしていました。

散歩の途中に出会ったすばらしく美しい女人は、

一目見ただけで、壬生忠見の心を奪ってしまったのです。

 

外から見ただけなので、何の接点もなく、

家を訪ねるどころか、連絡を取ることすらできません。

 

「ああ、あの方はすばらしく美しかった・・・」

 

壬生忠見は誰にも言わず、ただただ自分の胸に恋心を秘めていたのでした。

 

 

しかし、あるときから妙な噂が立つようになりました。

「壬生忠見が、恋をしたらしいぞ・・・」

「その相手は、○○さんだそうだ」

「いや、△△さんだそうだ・・・」

 

(はて・・・?私は誰にも言っていないのに、なぜ恋をしていることがバレているのだろうか?)

 

 

そんなとき、都から歌合せの招待状が届いたのです。

「これで私も有名になれる!!」

 

大喜びの壬生忠見は、どの歌にしようかと迷った挙句、

今この状況を歌にしてみよう!!

 

そうしてできたのが、

「恋をしているそうだ」という噂が、早くも立っているようだ。

誰にも知らせずに、思い始めたばかりなのに・・・・

 

この壬生忠見は、前回紹介した(40)平兼盛と歌合せで勝負し、

負けてしまった人なのです。

 

どちらも忍ぶ恋を題材にし戦いいい勝負だったのですが・・・・

 

この勝負に負け、壬生忠見は物が食べられなくなる病気にかかり

死んでしまったなどの噂もあるようです。

 

恋なのだと気づくのは、自分が最初ではなく、

まわりの人が一番よく気づくものです。

 

友達に言われたり、家族に言われたり・・・

恋は、いつから始まるかわかりません。

 

もし、恋だと気づいたときは、全力で楽しんでくださいね!

 

 

あっという間に11月!

10月にはオープンスクールがたくさんあったと思います。

自分が気に入った学校はありましたか?

 

高校は、人生で初めて自分で将来を決める大事な岐路となります。

 

初めて自分で将来を決めなければならないことを

重荷になっているかもしれません。

 

しかしこれから多くの選択を自分でしていかなければならないのです。

練習ではありませんが、今はまわりの大人に頼ることができますので

迷ったときは信頼できる大人にアドバイスをもらってみてくださいね。

 

ウィルビーでは、できるだけ本人の希望を選択できるようにとは思っていますが、

高校に入学してから将来に向けて・・・までを考えてアドバイスしています。

 

迷ったときは、ぜひ相談してみてくださいね!

 

 

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