大阪の公立高校の受験の仕組み、出題傾向、特徴について【後編】
2019.12.14
教室長ブログ
こんにちは、教室長のこうちです。
12月が半分すぎようとしていますね。
12月は、師走といってお坊さんが走るくらいの目まぐるしさといいます。
そして、1月は「いく」・2月は「にげる」・3月が「さる」と言って
あっという間に過ぎ去っていきます。
今年度、残り少ないですが、精一杯突っ走っていきましょう!
今回は、大阪府の公立高校受験の仕組み【後編】をお届けします。
教科ごとの出題傾向や、問題の特徴についても説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
試験の基本的な仕組みについては、前回の記事(大阪府の公立高校受験の仕組み【前編】)で解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
大阪の公立高校受験の特徴
ではさっそく、大阪の公立高校試験の特徴を見ていきましょう。
ここ数年間の出題傾向を、教科ごとに詳しく説明します。
国語の出題傾向
出題内容
これは、直近3年間の出題内容です。
とくに配点が高い傾向にあるのが、随筆や表現・会話発表です。
漢字の読み書きは、A、B、Cどの問題でも出題されていますが、昔と比べて配点が少し減ってきています。
国語の平均点|H30年大阪府
国語A:47点
国語B:52点
国語C:56.7点
※90点満点
数学の出題傾向
出題内容
計算問題はもちろんですが、図形の証明、確率の問題も毎年出題されています。
とくに図形の証明は、A、B、C全ての問題で、3問以上の出題が続いているので、しっかり対策しておきましょう。
数学の平均点|H30年大阪府
数学A:54.6点
数学B:49.1点
数学C:50.5点
※90点満点
英語の出題傾向
出題内容
大阪府の英語の長文読解は、難しめで配点も高いので、高得点の大きなカギとなります。
英語は「時間がなくなって最後まで解けなかった」という人がとても多いので、日頃から長文を読む訓練をしておきましょう。
英語の平均点|H30年大阪府
英語A:42.4点
英語B:46.4点
英語C:50.9点
※90点満点
理科の出題傾向
出題内容
分野ごとの配点は、22~23点とほぼ同じ比率で出題されます。
化学分野では、水溶液と気体と、電池とイオン・中和の出題が多くなっています。
それ以外の分野ではまんべんなく出題されているので、苦手分野を作らないよう幅広く勉強しないといけません。
理科の平均点|H30年大阪府
理科:45.8点
※90点満点
社会の出題傾向
出題内容
分野によってブロックが分かれていないので、地理、歴史、公民それぞれの問題が混ざって出題されます。
大阪府の社会の問題は、教科書の基本的な内容を頭に入れておけば、十分高得点を狙えます。
ただ、資料を読み取る問題がたくさん出るので、地図やグラフ、雨温図にはしっかり慣れておきましょう。
社会の平均点|H30年大阪府
社会:52.2点
※90点満点
一般選抜のボーダーゾーンって?
一般選抜で合格者を決めるときはまず、総合点が高い順に並べて、上位110%を選びます。
その中で上から90%にあたる受験生はそのまま合格となりますが、
90%~110%にあたる受験生は「ボーダーゾーン」に含まれてしまいます。
つまり、ある高校の募集定員が100人だとしたら、上位90位の受験生まではそのまま合格になり、91位から110位(=ボーダーゾーン)の20人の受験生の中から、合格者10人が選ばれるというわけです。
自己申告書の提出について
ボーダーゾン上の合格者は、自己申告書や調査書の「活動/行動の記録」の内容によって決まります。
自己申告書は入試時に提出します。
あらかじめテーマが決まっていて、そのテーマについて受験生が直筆で記入します。
今年度(2020年3月試験)のテーマは、
「あなたは、中学校等の生活(あるいはこれまでの人生)でどんな経験をし、何を学びましたか。また、それを高等学校でどのように生かしたいと思いますか。」
です。
自己申告書を書くときは必ず、事前に志望校の「アドミッションポリシー」を確認しておきましょう。
アドミッションポリシーとは、「求める生徒像」のことです。
「うちの高校は、こんな生徒に入学してほしい」という意味が込められているので、その内容に沿って作成しなければいけません。
各高校のアドミッションポリシーは、毎年7月頃大阪府のHPに掲載されます。
早めに下書きを作り、担任の先生や塾の講師にも読んでもらって、しっかりアドバイスを受けましょう。
本番の試験では何が起こるかわかりません。
試験でいい点数を取ることは大切ですが、1点に泣くということにならないよう、自己申告書もないがしろにせず、丁寧に作成しましょう。
大阪の公立高校受験の仕組み・出題傾向|まとめ
今回は、大阪の公立高校試験の特徴や、教科ごとの出題傾向について説明しました。
国語、数学、英語は、受験する高校によって問題が変わります。
問題によって難易度はもちろん、出題されやすい分野も違うので、早い内から志望校を決めておいた方が勉強しやすくなります。
またボーダーゾーンに含まれた時は、自己申告書の内容も重要になります。
少しでも合格の確率を上げるため、自己申告書の作成には力を入れて取り組む必要があります。
受験の仕組みをしっかり理解して、不安を減らして受験勉強に臨みましょう!
もっと詳しく知りたい方は、ウィルビーにご相談くださいね!
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