(55)大納言公任(だいなごんきんとう)

2020.11.26

こんにちは、教室長のこうちです。

 

なんと、塾のお隣に熱帯魚屋さんが

12月1日にオープンするそうです!

 

どんなお店なのか楽しみですね。

 

 

さて、本日の一首は・・・

(55)大納言公任

【滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ】

 

 

大納言公任は、上流貴族の家に生まれ、裕福な環境で育ちました。

そのため、和歌や音楽、漢文などの才能も開花し、エリートの道に進んでおりました。

 

そんな大納言公任が京都の大覚寺の庭園を訪れました。

 

庭園の滝は、昔はものすごく大きく、ごうごうと水が流れていたといいます。

しかし、今その名残だけを残して、枯れてしまっていました。

 

その姿と自分を重ねたのか、大納言公任はこの歌を詠んだのです。

 

「水が枯れてしまい、滝の音が聞こえなくなってしまって随分と経ってしまうが、

この滝が美しかったという噂だけは、世間に流れ今でも広く知れ渡っている。」

 

 

今回は、シンプルに自然を詠んだ歌でした。

 

しかし、大納言公任の経歴を見てみると、

藤原道長と同い年で、宮中で出世争いをしていたようです。

 

最初は上司が大納言公任の派閥で

宮中でも高めの位につき、仕事もしやすかったようですが、

上司が変わってから一変しました。

 

道長が所属する派閥になってしまい、

あっという間に格下であった道長が、出世し、

相次いで道長の弟や親戚がどんどん出世していきました。

 

なかなか自分は上がれず、

大事な行事をぶっちしたほどなのだとか・・・

 

そんな自分の栄光がどんどん衰えていく様を

この滝に重ね合わせたのでないでしょうか?

 

そんなことも考えてしまいますね。

 

人間関係の中で、派閥争いや出世争いなどは絶えませんが、

どうにか避けるか上手く流すがして、生きていきましょうね。

 

何かあれば、いつでもお話聞きますよ。

 

 

 

本日は、テスト2日目!!

今日の出来は、いかがだったでしょうか?

 

残り2教科です。

やっと絞って勉強ができますね・・・

なかなか集中力も体力も続かないかもしれませんが、

最後までがんばっていきましょう!

 

 

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